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ヴァニッシュ コンパクトフィルタ(酵素HEPAフィルタ)

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ヴァニッシュ コンパクトフィルタ

HEPAフィルタで捕集したウイルスを
ろ材上で不活化することで、
フィルタ交換時のウイルスとの
接触による感染リスクを低減

用途

check感染病棟の給排気用HEPAフィルタ

check感染対策の陰圧装置用HEPAフィルタ

ウイルス不活化のメカニズム

フィルタろ材上に固定化された天然の溶菌酵素が捕集したコロナウイルスのエンベロープを破壊し、ウイルスを不活化させる。天然の酵素を利用していることから安全性にも優れ、また、溶菌作用において、酵素自体は消費されないため長期間(3年以上)にわたりその効果を持続できる。

代表的なエンベロープウイルス

  • コロナウイル
  • インフルエンザウイルス
  • ヘルペスウイルス
  • 風疹ウイルス
  • B型やC型肝炎ウイルス
  • エイズウイルス
酵素によるコロナウイルスの不活化

ウイルス不活化試験

1.試験試料

酵素ろ材

2.試験概要

  • 試験項目 抗ウイルス性試験
  • 試験方法 JIS L 1922:2016 繊維製品の抗ウイルス性試験方法に準拠
  • 測定方法 プラーク測定法
  • 試験ウイルス 1. Influenza A virus: A/Hong Kong/8/68(H3N2) ATCC VR-1679

3.試験結果

<対照試料>

ウイルス 区分 感染価
対数値
減少値
Log(Va)-Log(Vb)
1 標準布 接種直後 Log(Va) 6.86 1.4
24h反応後 Log(Vb) 5.43

<試験試料>

ウイルス 区分 感染価
対数値
抗ウイルス活性値[Mv]
Log(Vb)-Log(Vc
1 酵素ろ材 接種直後 Log(Va) 6.86 3.1
24h反応後 Log(Vc) 2.30
ウイルス不活化試験

JIS抗ウイルス効果

3.0 > Mv ≧ 2.0:効果あり, Mv ≧ 3.0 :十分な効果あり


※JISに準拠した抗ウイルス性試験による効果であり、実使用空間での実証結果ではありません。

ウイルスの感染経路

現時点では、接触感染飛沫感染の2つが考えられるが、条件によっては空気感染の可能性も示唆されている。

感染経路 特徴 感染防止対策
接触感染 皮膚や粘膜の接触、または医療従事者の手や医療器具、その他手すりなどのような物体の表面を介しての間接的な接触によりウイルスが付着して感染
  • 手指の消毒
  • 厨房衛生管理
飛沫感染 ウイルスを含んだ患者の咳やくしゃみ、あるいは気道の吸引などによって飛散した体液の粒子(飛沫)が他人の粘膜に付着して感染
  • マスクの着用
空気感染 飛沫として空気中に飛散したウイルスが、空気中で水分が蒸発して5μm以下の軽い微粒子(飛沫核)となって長時間浮遊、長距離を移動して呼吸により粒子を吸い込むことにより感染
  • 空気感染対策用マスクの着用
  • エアフィルタ及び空調管理

POINT

感染経路を遮断する対策が
集団感染を防ぐ!!

病院内における感染症予防対策

課題課題

感染経路遮断

乾燥した居室内は
乾燥を好むウイルスにとっ
て最適空間

課題から対策へ

対策対策①

気流

ウイルスの侵入を防ぐ

対策対策②

加湿

ウイルスの活動を抑制

課題課題

感染源排除

空気中には感染源、
ウイルスが浮遊

課題から対策へ

対策対策

空気清浄

浮遊ウイルスの
捕捉と不活化

課題課題

宿主(人間)
抵抗力向上

体力の消耗は
感染症の標的

課題から対策へ

対策対策

室温・湿度の適正化

体力の維持

POINT

ウイルスの侵入を防ぎ、
活動を抑制することから対策を!!

病院内の各室ごとの室圧管理

病院内各室 室圧
手術室・診察室 陽圧
ICU室 陽圧
診察室 等圧
X線室 等圧
居室・病室 等圧
乾燥室 陰圧
汚物処理室・便所 陰圧
細菌検査室・霊安室 陰圧
感染症病室 陰圧

陽圧

周囲から汚れた、または汚染された空気が入ってこないようにする

陰圧

周囲へウイルスやホコリ、 悪臭を放出しないようにする

POINT

用途に合わせた
空気の流れを設計!!

院内感染防止対策

個室にする

その空間を周辺よりも
陰圧にする

排気口に
HEPAフィルタを
設置
する

室内循環空調では、
ダクト内に
HEPA
フィルタを設置
する

空調機の循環空気を
独立させる
(部屋間で
循環空気を
交差させない)

POINT

感染対策空間づくりの
5つのポイント!!

感染症病室の空調システム

留意点

  • 陰圧状態について、煙管や差圧計で毎日確認。
  • HEPAフィルタは、差圧計の確認など、定期的な保守点検を実施し、記録をつける。保守点検は、適切な訓練を受けた者のみが実施。
  • 汚染空気が通過するフィルタ収納部および接続ダクトには「汚染空気」(または同様の警告)という標識を表示。
陰圧状態の確認方法

<陰圧状態の確認方法>

給気用HEPAフィルタ