HEPAフィルタで捕集したウイルスを
ろ材上で不活化することで、
フィルタ交換時のウイルスとの
接触による感染リスクを低減。
用途
感染病棟の給排気用HEPAフィルタ
感染対策の陰圧装置用HEPAフィルタ
ウイルス不活化のメカニズム
フィルタろ材上に固定化された天然の溶菌酵素が捕集したコロナウイルスのエンベロープを破壊し、ウイルスを不活化させる。天然の酵素を利用していることから安全性にも優れ、また、溶菌作用において、酵素自体は消費されないため長期間(3年以上)にわたりその効果を持続できる。
代表的なエンベロープウイルス
ウイルス不活化試験
1.試験試料
酵素ろ材
2.試験概要
3.試験結果
<対照試料>
ウイルス | 区分 | 感染価 対数値 |
減少値 Log(Va)-Log(Vb) |
|
1 | 標準布 | 接種直後 | Log(Va) 6.86 | 1.4 |
24h反応後 | Log(Vb) 5.43 |
<試験試料>
ウイルス | 区分 | 感染価 対数値 |
抗ウイルス活性値[Mv] Log(Vb)-Log(Vc |
|
1 | 酵素ろ材 | 接種直後 | Log(Va) 6.86 | 3.1 |
24h反応後 | Log(Vc) 2.30 |
JIS抗ウイルス効果
3.0 > Mv ≧ 2.0:効果あり, Mv ≧ 3.0 :十分な効果あり
※JISに準拠した抗ウイルス性試験による効果であり、実使用空間での実証結果ではありません。
現時点では、接触感染と飛沫感染の2つが考えられるが、条件によっては空気感染の可能性も示唆されている。
感染経路 | 特徴 | 感染防止対策 |
接触感染 | 皮膚や粘膜の接触、または医療従事者の手や医療器具、その他手すりなどのような物体の表面を介しての間接的な接触によりウイルスが付着して感染 |
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飛沫感染 | ウイルスを含んだ患者の咳やくしゃみ、あるいは気道の吸引などによって飛散した体液の粒子(飛沫)が他人の粘膜に付着して感染 |
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空気感染 | 飛沫として空気中に飛散したウイルスが、空気中で水分が蒸発して5μm以下の軽い微粒子(飛沫核)となって長時間浮遊、長距離を移動して呼吸により粒子を吸い込むことにより感染 |
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POINT
感染経路を遮断する対策が
集団感染を防ぐ!!
課題
感染経路遮断
乾燥した居室内は
乾燥を好むウイルスにとっ
て最適空間
対策①
気流
ウイルスの侵入を防ぐ
対策②
加湿
ウイルスの活動を抑制
課題
感染源排除
空気中には感染源、
ウイルスが浮遊
対策
空気清浄
浮遊ウイルスの
捕捉と不活化
課題
宿主(人間)
抵抗力向上
体力の消耗は
感染症の標的
対策
室温・湿度の適正化
体力の維持
POINT
ウイルスの侵入を防ぎ、
活動を抑制することから対策を!!
病院内各室 | 室圧 |
手術室・診察室 | 陽圧 |
ICU室 | 陽圧 |
診察室 | 等圧 |
X線室 | 等圧 |
居室・病室 | 等圧 |
乾燥室 | 陰圧 |
汚物処理室・便所 | 陰圧 |
細菌検査室・霊安室 | 陰圧 |
感染症病室 | 陰圧 |
陽圧
周囲から汚れた、または汚染された空気が入ってこないようにする
陰圧
周囲へウイルスやホコリ、 悪臭を放出しないようにする
POINT
用途に合わせた
空気の流れを設計!!
個室にする
その空間を周辺よりも
陰圧にする
排気口に
HEPAフィルタを
設置する
室内循環空調では、
ダクト内に
HEPA
フィルタを設置する
空調機の循環空気を
独立させる
(部屋間で
循環空気を
交差させない)
POINT
感染対策空間づくりの
5つのポイント!!
留意点
<陰圧状態の確認方法>