ケミカルフィルタの寿命
1. 寿命推定方法
(a) 現品による検量線作成方法
1. | 運転中のフィルタ(ピュアスメルなど)から少量のろ材をぬきとる。 |
2. | 当社にて、高濃度ガスによる寿命試験を行う。 |
3. | 新品の試験結果との差から残寿命を推定する。 |
現品を直接測定するので寿命予測の精度が高い!
(b) 現地にてエアサンプリング法
1. | インピンジャ(超純水)や吸着管(Tenax)でケミカルフィルタ前後のエアをサンプリングし、ガス濃度を定期的に測定する。 |
2. | ケミカルフィルタの上流側濃度とフィルタの性能から残寿命を測定する。 |
3. | 新ケミカルフィルタの下流側濃度が上昇傾向を示した場合にはケミカルフィルタの交換を準備する。 |
実際の室内濃度を測定できるので、目標濃度を満足していることを確認できる利点があるが、測定時点の濃度から寿命予測するため、室内濃度のバラツキが大きい場合に予測と大きく異なる場合がある
(c) サンプリングユニット法(現地寿命判定用)
1. | 現品による検量線作成法を発展させた方法で、あらかじめ現品と同一条件となるように調整したサンプリングユニットを現地へ設置する。 |
2. | サンプリングユニットから定期的に寿命測定用ユニットを抜きとり、残寿命(ろ材、消費量)を測定する。 |
3. | 数回の測定結果から残寿命を推定する。 |
ご使用フィルタと同環境に設置したサンプリング用フィルタを 数回測定するため、残寿命の予測精度が高い。